復興の為に私達運送会社に出来る事

ブログ|2016.05.11

東京で運送会社を経営する女社長の堀井亮木子でございます。

まずは、この度の熊本地震の被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

このような大きな災害が起きると、私達運送会社に出来る事は何かを
考えます。当然運送会社ですから物資運搬等でご協力する事が思い浮か
びます。しかし、5年前の東日本大震災の時には、個人で義捐金を出したり、
所属しているボランティア団体で衣類(Tシャツ・トレーナー)を作成し
お届けしたりは出来ましたが、運送会社としての特性を生かした義捐活動は
出来ませんでした。また、震災の直後は、何か運搬の用に供する機会を得たと
しても、東京でも軽油やガソリンが手に入りずらく、物資運搬のお役には
たてたかどうか疑問です。

先般の鬼怒川の大規模水害の際には、被災地に向けて土嚢の運搬をしましたが、
これは東京都の依頼によるものでした。

今回の熊本地震に際しては、東京からは距離があるせいか、
国や都からの要請などは今のところありません。また、ニュース等で見る限り
物資運搬は自衛隊が担っているようです。しかし、東日本大震災の時も今回の
熊本地震の時も「物資は足りているが、仕訳・運搬の人手が足りない為、
各避難所に分配が出来ない。」というニュースを聞きました。

国や近隣の被災していない自治体と運送会社の連携で物流のノウハウや輸送力の
提供をする事が最も有効にお役に立てると思います。義捐の意思があっても
運送会社が独自に行動することは、難しいのではないでしょうか。無秩序に
数が揃っても返って邪魔になったりしかねないからです。

ただ混乱のさなかで、そのようなシステムをたちどころに構築するのは
無理な事。いつどこで起こるかわからない災害に備え、日頃からそういった
緊急事態に備えたシステムを構築しておく必要を強く感じます。